【書評】自発的に行動する部下の育て方『自分の頭で考えて動く部下の育て方』

上司

指示待ち人間しかいねえぞ今年の新人!どうすんだコレ

部下が自分の頭で考えない、動こうとしない」部下、多いですよね。むしろ、最近だと、自分で考えて行動する子の方が少数派に思います。

本記事では、上記の悩みを『自分の頭で考えて動く部下の育て方』という本の紹介をしつつ、解決します。

  • 指示待ち人間が生まれるメカニズム
  • 自発的部下の育て方
  • 自分で仕事の進め方を考えさせる方法

では行きます。

なぜ指示待ち人間が生まれるのか

そもそもなぜ指示待ち人間が生まれるのでしょうか。

部下が失敗した時にシビアな対応をしているのが原因です

失敗した部下に対して、「あの時きちんと指示しただろ!」「なんで指示通りにやらないんだ!」と責めます。

すると以下のような現象が起きます。

  1. 部下は叱られることに対して怯えてしまう。
  2. 叱られないために、自分で考えることをやめて、指示通りに動こうとする。
  3. 指示通りに動くために、「そんなことくらい自分で判断しろよ」というような細かいことでも指示を仰ぐようになる。

このように指示待ち人間が発生します。

自発的に考える部下の育て方

3つのステップを繰り返すことで自発的な部下を育てることができます。

  1. 上司の考えを部下に伝える 
  2. 自分で考えて行動してもらう
  3. 失敗(上司の認識とずれた処理)があっても「しょうがない」として、改めて上司の考えを伝えて軌道修正する。

これで部下は自発的に考える部下になります。

自発的に仕事に取り組むようになるメカニズム

言葉の説明

自己効力感

自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること

自己効力感-Wikipedia

つまり、「何をしたらよいかわからない状態から、自力で課題解決できた時に起こる誇らしい気持ち」のことです。

この、自分で考えて成果を出したときに発生する自己効力感という感情が重要です

部下に答えを教えることなかれ

部下に丁寧に仕事を教えすぎると「指示待ち人間」を生んでしまいます。

なぜなら、答えを教えられることで、自己効力感が得られなくなります。

上司は、あえて答えを教えず、自分で仕事の進め方を考えさせ、答えに到達させる必要があります。上司は以下の2つに注意して、部下とコミュニケーションをとる必要があります。

ポイント

できない」ことが「できる」に変わった達成感をどうやって味合わせるか
自己効力感をいかに強く感じるためにはどうするか

達成感自己効力感を感じることができれば、部下は自分で考えて仕事を行うようになります。

自分で仕事の進め方を考えさせて答えを見つけさせる方法

本書では、「自分で仕事の進め方を考えさせて答えを見つけさせる方法」がいくつか紹介されています。本記事ではそのうち1つだけ紹介させていただきます。

仮説的思考

自分で仕事の進め方を考えさせるコツは「仮説を立てるクセをつけること」です

下記のやりとりを通じて、仮説を立てさせると良いです。

例)

  1. 前提上司自身が進めているプロジェクトがあり、一通り付き合ってもらっている
  2. 上司は「君だったらどうする?」「なぜこのようにしたかわかる?」というように質問する
  3. 部下は「〜〜ということだからでしょうか?」と仮説を立てる
  4. 上司は、「なぜそう思ったの?」「もしそうだったら結果はどうなるか予想できる?」と揺さぶる
  5. 2と3を繰り返すことで、仮説の精度を上げていく。

これらのやり取りにより、「正解丸暗記、疑問に思わない」というような日本人に染み付いた習慣から抜け出せるようになります。

産婆術

部下に仮説的思考を身に着けてもらうには、産婆術が良いそうです。産婆術とはソクラテスという哲学者が得意としたものです。

古代ギリシアの哲学者ソクラテスが用いた、対話によって相手の矛盾・無知を自覚させつつ、より高次の認識、真理へと導いていく手法

問答法-Wikipedia

つまり、「会話をしてたら、いつの間にか新しいアイディアが思いつくよね」ということです。

アイディアが思いつくメカニズム

下記のようなメカニズムでアイディアが思いつきます。

  1. 聞き手が話を楽しそうに聞く
  2. 聞き手は、あいまいな部分を見つけて、質問する
  3. 話し手は、質問に答える
  4. 聞き手は、質問に対して、新しい情報を付加しながら質問する
  5. 3に戻る(新しいアイディアが生まれるまでループ)

まとめると、産婆術とは、相手の答えに対し、新しい情報を加味して、新たな質問をすることを繰り返すことです。

それによって、相手は新しい情報と矛盾しない新しい仮説を唱える必要に迫られ、思考を深めることができます。

まとめ

自分で考えて動く部下の育て方ととして、本記事で紹介した産婆術以外にも、下記のようなトピックがあります。

  • 三国志を題材にした話
  • 修・蔵・息・遊
  • ラポールの築き方
  • 部下の評価方法

共通して言えるのが、結果ではなく過程において「仮説を立てて行動させること」「工夫をして行動させること」を軸に説明されています。

良い会社やチームを作るために本書は参考になると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。